工業の生産過程で発生する廃水廃液等は環境に悪影響をもたらします。如何にコストを下げて水資源の循環再利用をするかは業界全体の重要な環境保護のテーマです。
当社はISO14001およびISO50001の管理システムを実行し、自身のヒートポンプコンプレッサーの専門技術を用い、真空蒸留理論と組合せ、高効率と省エネの「真空蒸留機」の開発に成功いたしました。真空蒸留濃縮技術は加熱蒸留を用い混合物中の違う成分をそれぞれの温度で蒸発させ、さらに凝縮し液体に戻し、混合された物質を分けていきます。その蒸留の熱エネルギーは高い省エネタイプのR134a渦巻きヒートポンプコンプレッサーによるもので、真空装置を使い蒸留タンクを陰圧状態にします。廃水廃液は真空状態の蒸留タンク内で30℃~60℃で低温沸点に達し、その水蒸気は凝結器を通過し液体になります。ヒートポンプ設備と合わせ数倍の熱製造能力は電力の3~5倍の熱量を得ることができるので、省エネ下で水分の蒸発、水蒸気の凝結を行います。
現在その設備は台湾新北市にある当社の三重工場にて実際に稼働中で、この1年間の省エネ・廃棄物減において素晴らしい成果を上げております。平均20タンクの廃水をわずか1タンクにまで減らすことができ、残り19タンク分の蒸留された水分は再度製造設備に回されると言う回収再利用を行っています。伝統的な燃やす方法に取って代わったこの方法は、大気汚染の心配の必要もありません。